スバル天文台観測所
ハイテクの集積である望遠鏡がここに設置されています。
高度4500mです。
観測所のあるマウナケア山頂に向かう車窓から。
溶岩の大地が広がります
米国 ハワイ州ハワイ島ヒロ市にあるスバル天文台オフィス。
本拠地です。
・スバル天文台へ行って来ました。
見出し:VBLと企業の開発品がすばる望遠鏡採用
 「すばる望遠鏡は、日本の技術の結晶。採用されたことは自信になる。ほかのメーカーができなかったことをできたのも、名誉なこと」と白田社長。成果は11月13―15日、東京ビッグサイトで開かれる「国際新技術フェア2001」でも紹介される。
装置はジュラルミン製で、動く部分にRBセラミックスを取り付けている。2つの部品を組み合わせると長さ20センチ、幅12センチ、高さ20センチになり、カメラを上下左右に動かす。ジュラルミンとRBセラミックスは、マイナス200度でも低摩擦。従来のようなベアリング利用の直動軸受けではないため、ベアリング用の油が低温で固まり、調整に誤差が生じる弊害もないという。10月初めハワイに装置を送った。
山形大大学院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL、米沢市)と、天童市の精密機器メーカー白田製作所※(白田良晴社長)が共同開発したRBセラミックス利用の無潤滑直動軸受けが、文部科学省国立天文台ハワイ観測所(ハワイ島)のすばる望遠鏡の装置に採用された。素材の膨張を抑えるため、マイナス200度まで冷却して使う望遠鏡の過酷な条件の中でも、RBセラミックスが低摩擦で動くことが評価された。小山清人ラボラトリー長は「山形発の産学共同開発品が、世界的評価を受けた」と話す。

 RBセラミックスは、VBLのプロジェクト推進教官で、今年5月まで山大工学部助教授だった堀切川一男東北大教授が、天童市の三和油脂と開発した米ぬか材料の新素材。潤滑油なしでも滑りやすく、しかも擦り減りにくい。この特徴を生かしたRBセラミックスの無潤滑直動軸受けを既に製作していた白田製作所※が7月、天文台側から要請を受け、望遠鏡の赤外線カメラの位置を1マイクロメートル以下の高精度で調整する無潤滑直動軸受けを試作。1カ月間のテストの結果、望遠鏡に採用されることになった。

 
山形新聞社殿/2001.10.31記事掲載
ニュースリリース
・新聞記事では当社は天童市となっていますが、現在は果樹王国東根市にあります。
2002年11月30日に移転しました。
・文中の※白田製作所は現在プレファクト鰍ノ引き継がれております。2006年6月1日
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